この年齢・女性では あんまりいないらしい、

冠攣縮性狭心症(かんれんしゅくせいきょうしんしょう)=異型狭心症が判明するまでの道のり。


検索エンジンでこのページへ来てくださり一番最初からご覧になりたい方はこちらをクリックしてくださいませ。


冠攣縮性狭心症(かんれんしゅくせいきょうしんしょう)
=異型狭心症の症状
私が感じた【 歯と胸の痛み 】の他に 
左肩、お腹、左腕、喉が痛む方もいるそうです。放散痛だということです。


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

3月8日(土)   晴れ  入院3日目

5:30

起床。本当なら点滴は終わっているから夜の間にはずされているはずで、

起床時にお小水の管も抜いてくれるという話だったので看護師さんを

待ったが現れない。ナースコールを押したほうがいいのか、

待っていれば来るのか・・・声をかけるのにも緊張するし・・・、

待つことにした。









6:00 看護師さん登場。眠れぬ夜を過ごしてグッタリしているところを採血開始。よく眠れましたか〜♪とニッコリされたので力なく
『全然眠れませんでした。』と返事をした。点滴が終わっていることとお小水の管をはずして欲しい旨伝えると、別の看護師さんを呼ぶと言って
出て行った。次に来た看護師さんにもお小水の管をはずして下さいとお願いしたんですけれど・・・・と言うと『はぁい、言っておきますね〜。』と退室。
これさえはずれれば自由に体を動かせる、そして先生が足の傷を見てOKをくれたらベッドを出られるのに・・・情けなくて痛くてつらくて泣きたくなる。
その次に通りがかった看護師さんも、はずしてくれなかった。い・・・いじめられてる?


6:30 看護師さんが隣のK野さんと私に、3F心電図 ・2Fレントゲンを撮りに行くよう言いに来た。ここは4階。
そんなことを言われてもお小水の管がついたままどうやってベッドを降りるんだよー!
『これをはずしてほしいんですが。それと、■先生が足の傷を見てOKを出して下さったらベッドを降りていいと言われているんですが・・・。』と言うと
『はぁ〜・・・。そうですか。』と生返事。その看護師さんもはずしてくれないまま出て行ってしまった。
担当の者が決まってるから!!ということなのかな?


7:30 やっと、昨日、管を入れてくれた看護師さんが現われてはずしてくれた。はずす時も痛いですよと言われたがなんとかクリア。


8:00 朝ごはん。薄い食パン2枚・マーガリンとイチゴジャム・スクランブルエッグ・切干大根のサラダ・パイナップル・牛乳
まだ先生のOKが出ていないのでベッドを降りられないため、介護士さんが食事を運んで来てテーブルを設置してお膳を置いてくれた。
もう体を起こすことは出来るので起き上がって食事をする。
切干大根のサラダがまずい。ここの食事は美味しくないなぁ。パイナップルが生なのが嬉しい。


8:15 また別の看護師さんが心電図とレントゲンを撮りに行くよう言いに来た。まだ先生のOKが出ていないと言うと顔をしかめる。
なんなんだ、本当ならもう歩いていいのか? ■先生は検査後は3時間絶対安静と言ったけれど看護師さんは大丈夫だと言った。
心電図とレントゲンも先生の許可をもらわなくてもサッサと行ってこいということなんだろうか。他の患者さんは先生の許可なんて得ずに
看護師さんに言われる通りにベッドを降りるのだろうか。分からないけれど私はそのまま先生を待つことにした。


9:00 ■先生がみえた。笑顔で体調を気遣い、傷跡を見てもう歩いて良いとおっしゃった。でも最初は看護師についてもらって歩くよう言われた。
でもその直後に来た看護師さんが心電図とレントゲンを撮りに行ってくださーい!ひとりで歩いて行ってくださいね、と笑顔で言った。
ベッドを降りると右足の付け根が軽く痛んだ。ひきずるようにして一歩一歩歩いてみた。エレベーターに乗って2階に移動。もう普段の
外来が始まっていてたくさんの患者さんでごった返している。パジャマ姿の私をみんなジロジロ見ていた。すぐに心電図を撮り終わって
3階に移動。レントゲンの順番を座って待っているとだんだん具合が悪くなってきた。動悸が激しく、熱いような寒いような。
角の壁に寄りかかってぼーっとなっていると横になりたくなってきた。もうだめ・・・と思ったところで名前が呼ばれ、技師のお姉さんが出てきて
具合の悪い私に気付いてすぐに駆け寄ってきてくれた。部屋に戻るかと聞かれたけれど大丈夫ですと答えてお姉さんに支えられながら
レントゲン室に入って撮ってもらった。終わってから看護師さんを呼ぶか車椅子を使うかと気を遣ってくれたけれど断ってひとりで戻った。


11:00 歯を磨く。シャワーを浴びる。広くて結構きれいで気持ちがいい。熱いお湯が本当に気持ちいい。同室の2人はシャワーを浴びることが出来ないので
申し訳ないな・・・と思うけれど仕方がない。部屋に戻ってカーテンをひいて髪をタオルで拭いていると『ああああもう、何日風呂入ってない
だろう!』と大きな声で言われてしまった。すみません・・・お風呂、入りたいですよね・・・。


11:30

カズボンがお茶を買って着替えを持って来てくれた。
朝からえらいめにあったよ、と話す。
昨日のお昼に、メニューにあった納豆が出なかったのでへこんでいた私に、
下の売店で納豆を買ってくるよとお昼前に出かけて行って
12:00のお昼ごはんの時間になってもカズボンはまたなかなか帰ってこなかった。
あー、きっと下の売店になくて病院前のダイエーに買いに
行ったんだろうなぁ・・・無いなら無いで一度帰ってきて、ダイエーに行って買ってきた方が
いいか私に聞けばいいのに・・・そこまでして納豆を買いに走ることないのに・・・と思いつつ、
お昼ご飯を食べずに待っているとようやく帰ってきた。
やっぱりダイエーまで買いに行ってくれていたのだった。でも同室の人たちはすでに食事を終えて
片付けた後だったために『ご飯を食べる時間が終わっちゃうじゃない!』
と、またも私に叱られるカズボン。(ごめんよー)







12:00
お昼ごはん。ご飯220g・油淋鶏・こんにゃく田楽・きゅうりの三杯酢・バナナ
大好きな納豆が食べられて満足♪ありがとうカズボン♪
でもご飯は少し残す。おかずは鶏肉以外全部残した。ここの食事はメニューが地味だな・・・。
外の景色を見ながらゆうううっくり時間をかけて歯を磨く。変なものを見た。いつも飛行機が飛ぶ位置と違ってもっと低いところに丸い銀色の
球体が浮かんでいるのが視界に入った。メガネに何かの光が反射して勘違いしたのかな、と一瞬思ったけれどメガネじゃなくてコンタクト。
もっとよく見ようと焦点を合わせたら消えてしまった。変なもの・・・としか言えない。


12:30 ■先生が、昨日の検査を撮影したものを見せて説明してくれるということでカズボンと私はナースステーション前の小さな部屋へ呼ばれた。
ソファに座ると■先生はまっすぐカズボンの方を見て『あの、わたくしはお詫びを申し上げねばなりません。昨日わたくしはご主人に奥様の結果を
正解でした、などと申し上げてしまいました。もちろんご病気でない方が一番良かったのですが・・・検査で陽性であることが判明したので
これからの治療方針が出せるということで良かったという意味で申し上げたのですが・・・』というようなことをおっしゃった。でも、私もカズボンも
全然先生に悪気があったとは微塵も思っていなかったし、この約半年■先生にお世話になっていた間1度も発作が出ていなかったのだし
2月5日に起きた発作もニトロの使い方を私が間違えていて効かなかったのだから、先生が冠攣縮性狭心症(異型狭心症)の可能性が低いと
思っていたことに無理はないし、検査を受けず、何も分からないまま病院を離れて過ごしていたら私の病気は悪くなったかもしれないのだから
先生には感謝の気持ちでいっぱい・・・なので、昨日先生が『正解でした。』とおっしゃった時にカズボンも私も先生の気持ちは分かっていたのだ。
カズボンは笑って『いえいえいえ、検査していただいたから結果が分かったんですし、良かったですよ〜、全然気にしてないです。』と言い、私も
『全然気にしないでください。本当に検査をしていただいて良かったと思ってます。』と言うと先生は安心されたように微笑んで改めて説明を
してくださった。
20.50.100μgのアセチルコリンを投与していって、100μgの時に左前下行枝全般にスパスムが見られた。発作を繰り返し、放っておくと
心筋梗塞になる恐れが。検査の時の軽い発作でも左前下行枝が針のように細くなっていたということは、今までのもっと強い痛みを感じた発作の
時には完全に流れが止まっているだろう。発作の頻度がまだ少ないということから毎晩寝る前にカルシウム拮抗薬を飲んで発作が
出ないようにする。カルシウム拮抗薬は血管を拡げて血液の流れを良くするもの。寝る前に飲めば夜間〜午前中にかけて効果がある。
注意点としては、冷たい水に手を入れてはならない・寒いところへ急に出てはならない・グレープフルーツ(の苦味成分)は薬の効果を強めてしまう
ので(しかもその効果は10分〜24時間継続すると書いてあるHPを発見)ので薬と引き換えにあきらめること

そして、検査の模様を撮影した映像をパソコンで見せてくださった。この映像は退院してから先生にプリントアウトした静止画でいいから欲しいと
お願いしたら、動画で見られるソフト付きでCDをくださった。ここには静止画にしたものを載せます。


  →

左冠動脈にアセチルコリンを投与する前。
下の方に見える管は体外式ペースメーカーのもの?     


アセチルコリンを100μg投与したところ。
血管が針のように細くなっている。
歯というかアゴ全体が痛んで
胸が押しつぶされるような痛みを感じた。


こちらは右冠動脈。
20.50.100μgのアセチルコリンを投与しても
狭窄は見られませんでした。よかった♪

13:30 父・母・祖母・妹・姪っ子の綾音ちゃんが電車を乗り継いでお見舞いに来てくれた。暇だったのと体力が有り余っていたので久しぶりにスリッパを靴に
履き替えてパジャマのままで病院の駐車場までお迎えに行った。綾音ちゃんが私を見つけて駆け寄ってきてくれた♪
よく晴れていたけど風が強くて、綾音ちゃんはほっぺが真っ赤だった。小さな手をつないで4階へ。病室には大勢では入れないし迷惑になってしまうので
デイルームへ。日が当たっていて温室みたいになっている。父はお見舞金、母はケーキ・納豆・お漬物・明太子、祖母は厚手の靴下、妹はイチゴ、
綾音ちゃんは私の似顔絵をくれた。
みんなありがとう!!お昼ごはんをほとんど食べていなかったのでケーキを食べる。綾音ちゃんにもひとくち。
しばらく検査の話をしたり色鉛筆で絵を描いたりて過ごしていたが、綾音ちゃんの様子がおかしい。真っ赤なほっぺで熱が出ているようだ。母が昨日くれた
あざらしの枕をあてがって少し休ませる。
職場のKらはし先輩とFじいさん夫妻がお見舞いに来てくださった。遠いところを海老名までお休みの日に本当に申し訳ありませんm(−_−)m
ドライフラワーの入ったグラスと、桜の写真満載の京都の本、 春の旅が特集された雑誌の増刊号を持ってきてくださった。ありがとうございます。
Fじいさんは、医療機器のメンテナンスやプログラミングをしているらしい(←奥さんのKらはし先輩に聞いても何をしているのか知らないっていうし〜)ので
カテーテル検査にも何度か立ち合われていると言う。以前、一緒に旅行をしたときに『今度、カテーテルを受けるかもしれない。』と話した時にFじいさんが
『全然大丈夫、怖くないよ。簡単。足からあっという間に心臓まで管が通っちゃうんだから。』と言っていたのを思い出して、人それぞれ違うのだろうけど
『Fじいさーん!カテーテル検査、めっちゃくちゃ怖くて気持ち悪かったですよ〜!』と検査の話をいろいろ聞いてもらった。今日は久々にたくさんの人と
話が出来て気分がいい。検査後の痛みももうないし♪ ■先生が通りがかって、朝の採血と心電図とレントゲンの検査が良好だったと教えてくださった。
なんかこう、背が高くて爽やかで、やっぱり他の先生と違って絵になる。(他の先生ごめんなさい)
イチゴを冷蔵庫にしまってこようと立ち上がったら綾音ちゃんが手を伸ばしてジーっと見ている。たべる?と聞くとかわいくうなづくので
洗って戻ってくると寝たまま手を伸ばすので、ひとつつまんで渡してあげたら美味しそうに食べた。次のイチゴを渡すと綾音ちゃんは『もっと おおきいの
でも いいよー♪』と言うので、パックごと顔のそばに持って行ってあげると赤くて大きいのを選んで食べていた♪ 少し赤みが足りないイチゴがあったので
もっと赤い方をあげようとしたら、妹がどうせ全部食べちゃうんだから・・・と言い、本当にその通りに(1個ずつ妹と私にくれて)1パック食べきってしまった。
す・・・すごい。全部食べ終わると『ゲンキになったー♪』と、真っ赤な顔で笑っていた。す・・・すごい。


15:00
17:00


Kらはし先輩とFじいさん夫妻が帰られた。綾音ちゃんも熱が下がらないので一足先に帰ることになった。
17時になって陽もだいぶ落ちて、祖母も疲れている様子だったのでお礼を言ってみんなを見送った。たくさんのお土産(じゃない、お見舞いだ)を抱えて
部屋に戻った。カズボンにもお礼を言って、少し眠るからと言って帰ってもらった。


18:00 夕飯。ご飯220g、味噌汁、白身魚の味噌焼き、大豆煮豆
母がもって来てくれた明太子とお漬物でご飯を食べた♪でもご飯は少し残す。大豆煮豆は味がない水煮みたいで食べられなかった。
柔らかいものしか食べてないのに!なんとつい最近TOTALで5万くらいかかった差し歯が取れた。・・・・・・・へこんだ。
歯が取れた部分に気を遣いながら、ゆうううっくり時間をかけて歯を磨く。
食後はしばらくテレビを見ていたがつまらないのでMDを持ってデイルームに行った。誰もいないのでとても静か。真っ暗になった外を眺めていたら
いろんな思いが湧き上がってきた。
これから・・・・・・・どうなるのだろう、私の命は。10歳の時に初めて心臓でひっかかって以来、何度も検査を受けてきたけれどやっと今回、病気が
ハッキリとした。でも治療をするわけではない、予防だ。もし病気が進んで心筋梗塞になったら? 処方されている薬は妊娠中は飲めないと注意書きが
あった。去年の12月に初めての子を流産し、もしチャンスがあるなら・・・と思っていたところに。私は一生この薬を飲み続けて発作を予防しなければ
ならない。私は、子供を産めないのだろうか。子供・・・カズボンを残して先に早く死んでしまうのなら、子供がいない方がカズボンにとって幸せかもしれない、
それともそれでもカズボンは私との子供を欲しいと思ってくれるのだろうか・・・私は、何をカズボンに残せるのだろう。思い出だけ?
そんなことを考えていたら悲しくなってきて涙がこぼれた。病院の周りは田んぼでそれほど車の走っている数は多くないけれど、遠くに光って見える
車のライトが涙で揺れて見えた。


19:00 今まで■先生に伺ったことを落書き帳に走り書きする。

それからカズボンがせっかく買ってきてくれた24色色鉛筆で絵を描くことにした。モデルがいないので肉厚な自分の左手を。
クリックすると大きくなります。


昨日、亡くなられた方が使っていたベッドと食事のテーブルとテレビ台が、私の病室を出た廊下に
ぽつんと置いてあった。黄色とオレンジ色の花がいけられた花瓶がその上に置いてある。
おトイレに行く時も、怖くてそのベッドを見られなかった・・・。


21:00 ■先生に質問したいことを落書き帳に書き出した。紙に書かないと緊張して人と話せない私・・・。

妊娠は可能か?カズボンが週の半分は名古屋に行ってしまうために独りの時に発作が起きるのではと不安で眠れなかったり
お酒を呑み過ぎてしまったりする・・・という2点。
疲れた。
退院したくないな、と思う。ここなら何が起きてもすぐに対応してもらえるのに。(←わがまま・・・また、、、)
薬を飲んで就寝。









入院4日目へ。


いつでもネットで医師に相談できる!





SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送